2016.1.22
09:30更新
【自衛隊のいま(2)】
ファントム&アグレッサー マッハ2.2通称「ケロヨン」VS「スホーイ」思わせる“エリート迷彩機”
機動飛行を行う飛行教導群のF−15戦闘機=宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地(彦野公太朗撮影)
■新田原エアフェスタ・ファントム&アグレッサー編
航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)所属の「第5航空団301飛行隊」は、2人乗り戦闘機「F−4EJ改ファントム」を主とする部隊。F−4EJ改は、最高速度マッハ2・2で航続距離は約2900キロ。武装は「M−61A1 20ミリ機関砲」×1門、「空対空レーダーミサイル」×4発「空対空赤外線ミサイル」×4発を装備する。
尾翼に描かれたカエルのマークが特徴だ。ファンの間では通称「ケロヨン」と呼ばれ愛されてきた。
飛行隊は40年以上ファントムを運用。最近の機体とは性能の差もあるが、改修が行われ今も任務に用いられている
また同基地には、訓練において「敵役」を務める飛行教導群が所属する。そのパイロットは、航空自衛隊の中でも高い技術をもったエリートが担当する。
適役を担う部隊は「アグレッサー」と呼ばれる特別な存在。
使用される「F−15主力戦闘機」には、まるでロシアの「スホーイ戦闘機」を思わせるブルーや、白や黒の迷彩といった特別な塗装が施されている。
その2つ部隊が平成28(2016)年度中に新田原基地から移動する計画になっている。
今回のエアフェスタで、同時に見られるのが最後になる可能性も高い。
ファン歴15年の井上真梨子さん(37)は、蓮くん(11)と親子で福岡県久留米市から駆けつけた。「九州から部隊が移動してしまうのは、ファン心としてはすこし寂しいものがあります」名残惜しそうに機体が並ぶ姿を見つめていた。
(写真報道局 彦野公太朗)
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