2019年8月5日、イギリス南部チチェスターのグッドウッドから、第2次大戦中に製造された単発航空機スピットファイアが、同機としては史上初の世界一周飛行に旅立った。
「The
Longest Flight」と名付けられたこの世界一周プロジェクトは、2人の英国人パイロット、スティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズのアイデアによる。
今回のミッションのため「シルバー・スピットファイア」と名付けられた航空機は、1943年に製造されたスピットファイアLFマーク\型機である。同機は本来戦闘機であり、長距離飛行用ではないため、750kmごとに燃料を補給する必要がある。
そこで、今回は2人が交代しながら、世界30カ国・約100カ所に着陸・補給を続けながら旅する。飛行25時間ごとにメンテナンスも受けることになる。英国を出発して、西回りでの世界一周には約4カ月を要し、12月8日にイギリスに帰着する計画である。
冒険をサポートするのは、スイスの時計ブランド、IWCシャフハウゼンである。同社は1936年に初のパイロット・ウォッチを発売。4年後には初の飛行監視要員用時計を世に送り出し、パイロット・ウォッチの先駆けとなった。1948年からは英国空軍のためのモデル「マーク11」を製造している。現在もパイロット・ウォッチ・コレクションとして、その名も「スピットファイア」をラインアップする。スピットファイアと縁が深いブランドである。
朝日新聞 デジタル から引用しました。
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